HOME > 経営技術ライブラリ > 続・仕事辞典 > 第1章:身につけておくべき産業人の常識

続・仕事辞典
“産業人”を「価値を生む社会人」と定義し、まず身につけておくべき基本的な考え方や仕事の実務的ノウハウについて重要テーマを100厳選し、読者の「転ばぬ先の杖」になるようにとの想いで編纂しています。

17. マニュアルの意味と実務

◇マニュアルは企業の知的財産

1.マニュアルの意味

自分が活躍できる人になれるかどうかは、色々な人が経験し創造してきた知的財産をどれだけ使えるかということで決まる。 これらの知的財産は、理論・原理原則・技術・技能・マニュアル・道具などといった形で存在する。これらのうちで、身近なところで必要に応じて使えるものがマニュアル・道具である。

ただ、道具は使用する範囲が限定されることがあるので、一般的には知的財産を継承するためにはマニュアルが実践的である。しかし、応用性の高い仕事に従事する人は、マニュアルでは役に立たないと考える。なお、技術や技能は応用性が大きいが、修得するのに多大な時間と努力を一般的には必要とする。


2.マニュアルの必要性

現代産業人は、マルチ人間にならないと活きていけない。マルチ人間とは、沢山の種類の仕事が出来る人のことをいう。この沢山の仕事の中には、自分の役割を果たす主要な仕事と二次的な仕事とがある。二次的な仕事にもベテランを目指していては、凡人は能力も努力もオーバーフローしてしまう。 また、現代では新しい仕事に頻繁に就くことが求められる。その新しい仕事が出来るようになるのに、何週間も何カ月もかかるようでは、稼がない人件費が多くなり会社が持たない。

このような現代の中では、今やらなければならない仕事・作業をスピィーディにこなす必要がある。そのためには、すでに存在する知的財産を活用することが重要になる。この活用が簡単にできるマニュアルをどれだけ整備しているかが企業力のバックボーンとなる。


3.マニュアル改訂の必要性

マニュアルは理念と原理原則の下で、その時代に適したものに改訂される必要がある。取り巻く環境や条件などが変われば自ずとやり方が変わるのは当然である。自分が担当している時、その都度マニュアルを改定するための事務手続きをすることは現実的ではなない。

また、そのようなことを言うことは簡単だが、やらない人が多い。 マニュアルを使用した人は、改訂に必要なものを手書きで追記しておく。それを引継ぎを受けた人がこの機会に、マニュアルの改訂を行い、公式化する手続きを踏む。