第1章:身につけておくべき産業人の常識
“産業人”を「価値を生む社会人」と定義し、まず身につけておくべき基本的な考え方や仕事の実務的ノウハウについて重要テーマを100厳選し、読者の「転ばぬ先の杖」になるようにとの想いで編纂しています。
4. 自責こそ健全な産業社会である
◇弁解は他責の象徴的行動
1.弁解は他責の象徴
他責の最悪の現れ方が弁解である。弁解する人は、所詮は自分の役割や約束を果たす努力をせず、他人のせいにする。それをやらないことの理由を考え、「弁解」という形になる。また、弁解するということで、自分がやらなかったことを正当化する。これがひどくなると、理由探しができなくなってきて、「嘘をつく」ようになる。そうすると、「嘘」を正当化するために、また嘘をつくという悪循環に陥る。やがて一緒に仕事をすることを自ら否定する。「他責」は、「如何に自分の人生をくだらないものにするか」の出発点である。
他責の最悪の現れ方が弁解である。弁解する人は、所詮は自分の役割や約束を果たす努力をせず、他人のせいにする。それをやらないことの理由を考え、「弁解」という形になる。また、弁解するということで、自分がやらなかったことを正当化する。これがひどくなると、理由探しができなくなってきて、「嘘をつく」ようになる。そうすると、「嘘」を正当化するために、また嘘をつくという悪循環に陥る。やがて一緒に仕事をすることを自ら否定する。「他責」は、「如何に自分の人生をくだらないものにするか」の出発点である。
2.他責では連携ができない
問題が起きたら人のせいにしてしまう他責の姿勢では、一緒に仕事をする人から嫌がられるし、解決の糸口が見つかり難い。自分に原因がない場合でも、自分で出来る範囲で対処をしていたら問題が起らなくて済んだのではないか、自分が原因で問題が起きた場合も、まず自分の力だけで解決させることが出来ないかといった、自責で対応することで問題の発生を防いだり、問題を容易に解決したりできる。
3.他責は存在価値を委縮させる
結局、他責は、自分の活動範囲を狭め、存在価値を委縮させる。気持ちの良い職場や社会では、他責ではなく自責が基本である。確かに、「自分ひとりやっても」とか「自分だけ努力して損をする」というのがあるが、自責の風土づくりもまた、自責の努力で出来るし、そのような職場や社会は、紛争などのない気持ちの良い社会である。
このような捉え方は、我々の努力不足で、自責の社会を拡大させることができないということを意味している。また、この捉え方そのものが、まず他責である。