19.嫌がられるクセを直す

第1章:身につけておくべき産業人の常識

“産業人”を「価値を生む社会人」と定義し、まず身につけておくべき基本的な考え方や仕事の実務的ノウハウについて重要テーマを100厳選し、読者の「転ばぬ先の杖」になるようにとの想いで編纂しています。

19. 嫌がられるクセを直す

◇認めてもらうための基本的なこと

産業社会では、違和感をもたれるクセは、存在権を失う要因の一つである。

1.素晴らしい先輩を持つ

例えば、食事中に肘をつく行為はマナー違反であり、嫌がられるクセの一つである。また、返事のタイミングが遅い、もしくはタイミングが早すぎると、聞いているのかいないのか分からず、相手に良い印象を与えない。他には、言葉ではなく態度で返事していないか。首を振って返事をすることは礼儀がなっていない。

普段何気なく取っている自分の行動が、嫌がられるクセかも知れない。癖というのは自分では気づきにくい。だから、人として尊敬できる何人かの人生の先輩を持つことが、人には必要なのである。

2.人に好かれる話し方

話し方とは相手に好感を持ってもらうための非常に大切な手段の一つである。自分だけの狭く偏った独りよがりの意見や発言は相手に嫌がられてしまう。人は、自分は正しいと思うものであり、自分が一番可愛く自分に甘い、そして自分の優越感を実感したい人が多い。このような独りよがりは相手に良い印象を与えないため、話しをする時は注意すること。

3.話し方のチェック

次のチェックを確認し、自分の話し方を振り返ってみよう。

  • 上からの目線で話をしていないか
  • 過去の話を何度も繰り返していないか
  • 何でも勘ぐるようなことをしてないか
  • 感情的になって話しをしていないか
  • 優柔不断な受け答えをしていないか
  • 相手が関心のないことを延々と話していないか
  • 低レベルの解決策を出していないか
  • 人の内情(学歴・給料など)を聞きたがっていないか
  • 秘密をすぐにバラしていないか
  • 言っていることと行動していることのギャップが大きくないか

一番大切なことは、人は常に「三顧の礼を尽くす」という気持ちで接することである。

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