5.記憶の仕方

第1章:身につけておくべき産業人の常識

“産業人”を「価値を生む社会人」と定義し、まず身につけておくべき基本的な考え方や仕事の実務的ノウハウについて重要テーマを100厳選し、読者の「転ばぬ先の杖」になるようにとの想いで編纂しています。

5. 記憶の仕方

◇メモは忘れるためにとる

1.「忘れない人」は仕事が出来る人

安心して仕事を任せられるのは、朝の出勤時間が一定の人である。なぜなら、定時化するということができる人はもの忘れをすることがない。絶対時間の定時化、メモを自然に取る、といった仕事の定型化・習慣化などが出来る人は、仕事が出来る人の大きな要件である。

2.記憶だけに頼るのはダメ

ものごとは頭の中に入れておくだけでは、忘れたり部分的にしか思い出せなかったりする。人間の記憶はあてにならないため、必ずメモを取るということが凡人が記憶の達人になるための要件である。人の話しを聞く時はメモを取る。特に初めて会う人と打ち合わせるような時などは大いに必要である。主にメモを取る要点は下記の3つである。

  • いつ何を言われたか
  • どんな約束をしたか
  • 参考になる話はなかったか  等

3.メモを取ることは自分の勉強になる

メモを取ることは、話の内容を正しく捉えるだけでなく、メモを取ることを前提にして人の話を聞くと、一生懸命に聞くことになる。そのため、次のようなことが自然と出来るようになる。

  • 書く事で今迄培ってきたものを纏めるという力を実践で活用できる。
  • 人の話しを聞きながらメモを取るので、洩れなく書けないかも知れない。 従って、後で必ず読み返し確認する。
  • 書く事で喋った事が頭に要点として絞られて残り、確実に纏める力が養える。

4.思い出す仕組みを創る

メモを取っていても見るタイミングによっては役に立たないことがある。忘れてしまうのは思い出す仕組みを持っていないからである。忘れないための方法として、この時間になったらメモを確認するということを決めておく、必ずメモ帳を持っていく、などがある。定時化や習慣化することも、また大切である。

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