6.自然体での基本考働

第1章:身につけておくべき産業人の常識

“産業人”を「価値を生む社会人」と定義し、まず身につけておくべき基本的な考え方や仕事の実務的ノウハウについて重要テーマを100厳選し、読者の「転ばぬ先の杖」になるようにとの想いで編纂しています。

6. 自然体での基本考働

◇スムーズにするための準備・段取り

1. 準備・段取りが勝負

仕事が出来る・出来ないは準備段取りである程度決まる。例えば会議は事前準備など充分な打ち合わせや段取り、根回しなどで進捗が決まる。一方、準備・段取りをいい加減にすると、余分な手間が掛かるし、予期しない方向に流れてしまう。そうなってしまうと、自分も嫌になるし、関係者にも信用されなくなる。

2.準備・段取りの原理原則

また、競争社会では準備、段取りがどれだけ出来るかが勝負になる。充分な準備・段取りをしておけば競争社会で勝つことが出来る。明日の準備・段取りを、前日にしておくと考える余裕ができる。

準備・段取りの原理・原則は「準備・段取りは前日までにする」ということである。「早起きは三文の得」と基本的には同じ考え方である。また、準備・段取りの作業は科学的な仕事の仕方で行うようにすれば、誰でもできる。

3.間接的に喜ばれる後片付け

素晴らしい準備・段取りはある程度レベルを持った人やノウハウを持っている人しかできないが、それに対して後片付けは誰でも出来る。後片付けを進んで行うことで間接的に喜ばれることも多い。さらにそこからノウハウを盗むこともできる。後片付けは、準備・段取りと対になっていて、基本動作の初歩である。

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