13.環境変化を捉える

第1章:身につけておくべき産業人の常識

“産業人”を「価値を生む社会人」と定義し、まず身につけておくべき基本的な考え方や仕事の実務的ノウハウについて重要テーマを100厳選し、読者の「転ばぬ先の杖」になるようにとの想いで編纂しています。

13. 環境変化を捉える

◇戦略的行動の基本

1.戦略的行動の種類

戦略とは、自分が役割を果たす環境にマッチして生きるということである。現代は、このマッチして生きることが不可欠になっている。戦略的な行動を取るということには、「攻撃・働きかける」と「変化を察知する」という2種類の行動がある。

2.まずは変化を察知する

その察知する行動ができなければ、戦略的行動はできない。 察知するためには、受信機と多くの種類のアンテナが必要になる。また、変化を察知するためには知的基盤の大きさが影響してくる。そしてアンテナの種類とは、いかに多くの切り口で見られるか、考えられるかである。

多くの切り口で見ることが出来ない限り、戦略的行動の察知力は向上しない。察知するためには経済新聞を読んだり、幅広く見聞することが必要である。異業種を見るのも大いに参考になる。

3.環境変化を捉える4つの視点

環境変化を捉える4つの視点がある。これらを大きく捉えることで変化を捉えることができる。
(詳細は「仕事辞典」P192~193をご参照下さい)

1.生活の変化 2.社会情勢 3.法律の変化 4.技術の変化

4.環境変化を知るための方法

「観る」「読む」「聞く」という行動の種類を意図的に使うことができれば物事の察知力は上がってくる。

1)観る ← 見る+感じる
観るというのは、単に見るだけではなく感じる見方をする。また、観る訓練を日ごろから実行する癖をつける必要がある。

2)読む
本を読むことはで受信機の精度を上げることが出来る。新聞や本を読むことも大切だが、周囲の人々にも読ませることが必要である。

3)聞く
色々な人の話をよく聞く。全く関係のないような話でも、徹底的に聞くことで結構自分が察知出来ていない変化を発見することが出来る。

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