18.気配り・心配り

第1章:身につけておくべき産業人の常識

“産業人”を「価値を生む社会人」と定義し、まず身につけておくべき基本的な考え方や仕事の実務的ノウハウについて重要テーマを100厳選し、読者の「転ばぬ先の杖」になるようにとの想いで編纂しています。

18. 気配り・心配り

◇基本的考働をとる

1.気配り・心配り

社員一人ひとりが役割を果たすための徹底行動ができるようになるかどうかが、会社の質を決定付ける。また、気配りと心配りは取って付けたモノではなく、心から滲み出る自然体のものでなくてはならない。

1)気配り
1.相手を観察して   2.自分が出来る範囲で   3.心のこもった対応を
2)心配り
親しい間柄の人ほどきちんと距離を置くことは心配りの一つである。成熟した大人社会では、基本的には競争社会であるため、親子のような甘えは通用しない。そこには目に見えない人間関係の暗黙の了解が、時代を越えて存在している。相手が期待していることに、形の上で応えようとするのではなく、相手が少しでも満足感を得られるように行動し、さらに自分の満足が得られることを目指すことである。

2.バランスの取れた人間関係

人間関係にはバランスが重要である。バランスが崩れると人間関係は成立せず、周囲にも害を及ぼすことになる。人間関係のバランスを保つための基本として、次の5つのことを身につけておくこと。

  • 自分の気持ちをきちんと理解し、自分も相 手も納得する決断を下す(止揚)能力を身につけること
  • 何の判断もせず、思うがままに行動してしま う衝動的行動をコントロールする能力(累積成果最大化)を身につけること
  • 挫折をした時は楽観を捨てずに自分を励ますこと(プラス思考)
  • 独りよがりではなく、他人の気持ちを思いやること(利他の心)
  • 人間関係を良好に保つ能力を身につけること(共存共栄ベース)
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