続・仕事辞典
“産業人”を「価値を生む社会人」と定義し、まず身につけておくべき基本的な考え方や仕事の実務的ノウハウについて重要テーマを100厳選し、読者の「転ばぬ先の杖」になるようにとの想いで編纂しています。
5.敬語を活かそう-気持ちよく反応してもらえる言葉遣い
◇適切な敬語は相手に好感を与える
1.まずは相手に対する姿勢が重要
敬語は相手に気持ちよく動いてもらうための方法の一つである。しかし相手に対する姿勢がきちんとできていなければ意味がない。また「自分が話す前に、相手の話しを聞く人になれ」とよく言われる。相手の話を聞く事は敬意の表れである。
敬語は相手に気持ちよく動いてもらうための方法の一つである。しかし相手に対する姿勢がきちんとできていなければ意味がない。また「自分が話す前に、相手の話しを聞く人になれ」とよく言われる。相手の話を聞く事は敬意の表れである。
2.敬語は適切に使おう
敬語の使い方からその人の教養の深さが見えてくる。例えば、上司からの指示に対して部下が「了解しました」と返しているのを聞くが、「了解」という言葉には「承認」という意味が含まれている。問いかけを承認するのは上司の立場の話であり、部下の立場では、指示された事をどう受け止めたかを復唱することが必要である。この場合は、「かしこまりました」「承知しました」「承りました」が正しい敬語での返し方である。
ただし、時と場合によっては、そこまで畏まる必要があるかどうかという判断も大切である。「分かりました。~のようにします(いたします)。」という表現の方がお互いに自然なやり取りになるかもしれない。相手側から見て自分との関係を察知して使い分けるのが適切な敬語の使い方のポイントである。
3.もう一言が持つ力
「ありがとうございます」「いらっしゃいませ」というような言葉は日々幾度となく発せられているが、この言葉に「いつもお心遣い頂き、ありがとうございます。」「いらっしゃいませ。お忙しい中、申し訳ありません。」ともう一言加えることで、より気持ちが相手に伝わる。
4.敬語は気配り・心配りの表れ
「敬語を使う」と言うのはただテクニカルなことを言っているのではない。機械的に使うところからもう一歩進み、気配り・心配りのある言葉遣いができるようになると、人間関係を形成するために敬語が活きてくる。