5.人のために活きる

続・仕事辞典

“産業人”を「価値を生む社会人」と定義し、まず身につけておくべき基本的な考え方や仕事の実務的ノウハウについて重要テーマを100厳選し、読者の「転ばぬ先の杖」になるようにとの想いで編纂しています。

 

5.人のために活きる

◇自己犠牲ではなく相手のために

1.相手のために考働する

自己犠牲ではなく、相手のために活きることが自分の社会の拡がり、やりがいを形成する源になるということを頭だけでなく、経験を重ねながら身体で理解しなければならない。すなわち、産業社会において、相手のことを一生懸命に考え、考働できるかが重要である。

2.人の価値観が理解できる

「お金を出してくれる人(価値を理解できる人)」を察知し付き合うことはビジネスにするための必須要件であるが、「人のために活きる」ということを理解できていない状態で察知することはできない。
また、相手はどんな価値観を持っているかを客観的に掴める様にならなければならない。

3.相手の価値観を掴む

価値観のタイプは大きく次の4つに分類される。タイプ別に対応の仕方を考える必要がある。

①社会的目的・社会的手段
周りが何を「良い」「悪い」と判断するかを基準に持っていて、自分の責任と同時に周りの人々の責任も重んじるタイプ。自分が所属するグループの規律・習慣を理解し、重視する。また、自分が得ることよりも、周りに与えることに厭わない。保守的な傾向が強いタイプ。
②個人的目的・個人的手段
自分の充足を満たすことに重きを置き、自分が気持ち良くなることにモチベーションを感じるタイプ。周りの考えや見方よりも自分の経験を判断基準として重視し、目的を達成するためには、どんな手段でも正当化する傾向が強い。
③個人的目的・社会的手段
社会の秩序を守りながら、自分の幸福を追求するタイプ。自分の権利をまず考え、その後で、まわりの権利を考える。
④社会的目的・個人的手段
社会が求めることに自分を適合させることを重視するタイプ。合理性を大切にし、見解が異なる場合でも、合理的かつ実用的な解決策を見つけようとする。
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