西山語録 「最新」&「2020年バックナンバー」

西山語録「最新」&「2020年バックナンバー」

◆ 仕事の価値を評価できる

稼げる仕事か否かを感覚的にでも考えることが出来るかが、稼げる人の要件である。自分の満足感ということもあるが、産業社会ではお客さんの評価がお金に換わらないと意味がない

~値打ちのない仕事はどうするか~
値打ちのない仕事をするときは、例えば長いスパンで見て恩を売ることができるなど「いかにして値打ちのある仕事にするか」を考えなくてはいけない。あるいは「値打ちのある仕事とセットにする」ということを考えなければならない。どうしてもこの二つとも出来ない場合は「コストを下げる」ということを考えて、それにあった仕事の仕方を考える必要がある。しかしこの場合はお客さんに「事前に了解を得る」ことと、その了解を得るための方法を考えなければならない。

◆ 全体最適化で考える

①「全体最適化」と「部分最適化」
その時々の状況でそのやり方が本当に最適であるか否かを常に考える癖をつける。仕事においては部分的に見る部分的最適化より、全体を見る全体最適の考え方を優先する。また自分が考えた範囲を設定して、それよりも一回り大きな範囲も考えてみるようにすれば、全体的な考え方ができるようになる。

②開の問題・閉の問題
条件を固定して考えるのは「閉の問題」であり、今までの基準はある程度限られた範囲の中で作られているので、この基準が良いのかどうかという確認はしておかなければならない。
逆に範囲を決めず無条件に考えるのが「開の問題」という考え方であり、条件を固定せず、すべてを受け入れた状態でどうするのかを考えることが求められる。

◆ 現代日本企業の経営環境・企業環境

経営環境:日本は世界で最も賃金が高いが、生産性については世界一ではありません。特に時間当たりの付加価値額でみると、日本は中流国です。要は熱心に作業はしても値打ちのある仕事はしていないのです。

企業環境:変化のスピードが速く、受ける影響の範囲が広いです。また、多くの要素と要因を考える必要があり、過去のやり方ではやっていけなくなっています。

◆ 自走型の人財になる事が不可欠

いままでの指示を出していた人々の時間的能力的限界を超えています。理念・方針を理解していないとベクトルが合わず、合わない人財の集まりは単に集団でしかありません。理念や方針は、絵に描いたモチでは役に立たず、本質を理解しなければなりません。理念・方針は、中核者が発信する言動から読み取れます。

◆ 現代産業人の思考力評価

LV 1:普通の人なら考えられることでも、何をするにも、誰かに教えて貰わないと、自分は何をどのようにやって良いか分からない。
LV2:誰でも出来る事で自分に与えられている事をやるべき時にやれる。
LV3:誰でも出来る事だが、自分のやるべき事を、状況を読み判断出来る。
LV4:誰でも出来る方法だが、状況に合った方法を選んで自分の役割を果たせる。
LV5:状況を読み最適な方法を編み出し役割を果たせる。
LV6:自分の役割は何かを考え、状況を読み、最適な方法を考案して実践する。
LV7 :自分が所属する社会・組織で自分が求められ期待されている役割を考え、関係者に評価されるレベルで実践する。
LV8:社会・組織で自分が果たす役割を考え、レベル7+関係者と一緒に取り組む事を工夫出来る。

◆ 経営と管理

1.企業の存続=経営(将来性)×管理(持続性)
2.経営は経営者が中心になって行うもの、管理は管理者が中心になって行うもの
3.経営者は企業の将来を方向付け、方針を出す。ただし明確に表現することはない。決断のなかで方針の一部が現れ、表現は断片的であり枝葉末節の中に方針の神髄が現れる。
4.管理者は方針の下で企業の持続性に責任を持つ。経営者から出る方針の神髄を読み取り、成員の実践への展開が出来なければ管理者ではない。

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